長引く膝の痛み…何かいいお薬は?
ブログを御覧の皆様、こんにちは。金川(カナガワ)です。
もう正確に名前を読んで頂いていますよね?(といいながらまだフリガナをふる…(笑))
日本では、変形性膝関節症の患者さんは実におよそ3000万人いると言われています。
日本の人口を考えると、国民の4人に1人は膝の痛みを抱え、悩んでいるということになります。
中には長い年月膝の痛みに悩まれている方も少なくありません。
私の外来でも、もう何年も痛い、十何年も痛い、何十年も痛いと言って来られる患者さんも少なくありません。
そのように長い年月膝の痛みに悩まれている患者さんに効く可能性のあるお薬、あるんでしょうか?

あります。
痛みが生じると、その情報(シグナル)は神経を通じて、脊髄→脳へと伝わります。
その時に、シグナルが強くなりすぎないように、「下行性疼痛抑制系」という機能が働きます。
…わかりにくいですよね?
分かりやすく言うと、
「痛いよ、痛いよ」と泣いている(痛みのシグナル)人に、「よしよし、大丈夫だよ」と別の人が慰めている(下行性疼痛抑制系)。
こんな感じでしょうか?
長く膝の痛みを感じている人の中には、この「下行性疼痛抑制系」の機能がうまく働いていない人がいると言われています。
つまり、ずっと「痛いよ、痛いよ」と泣き続けてしまい、慰める人が根負けしてどこかに行ってしまう、ということです。
うまく働かなくなった、この「下行性疼痛抑制系」を活性化することによって長引く膝の痛みを抑制する薬があります。
つまり、慰める人に力を与えて、再び泣いている人を慰めてあげ、泣き止まそうとする、という薬です。
御興味のある方は是非外来で御相談下さい。